医学・心理学・脳神経科学から見た「ヒプノセラピー」の現在地【さらによくわかる詳細版】

目次

催眠は、現代の医学と心理学の正式な研究対象。医療現場でも用いられている

ヒプノセラピーについて調べると、「医学界が認めた療法です」という説明と、「非科学的なものだ」という批判の、どちらにも出会います。

どちらも、実際の姿からは少し離れています。

このページでは、2026年時点で世界の医学・心理学・神経科学が催眠をどう扱っているのかを、公的な診療ガイドライン、専門学会の資料、査読を経た研究をもとに詳細にまとめました。ヒプノセラピーを受けようか迷っている方、学ぼうとしている方に、正確なところを知っていただくためのページです。

先に結論を三つ書きます。

一つ。催眠は、現代の医学と心理学の正式な研究対象です。 大学や大学病院で研究され、専門の学術誌があり、国際的な学会があります。脳の画像研究も続いています。

二つ。いくつかの領域では、実際の医療の中で使われています。 たとえば英国では、薬で改善しない過敏性腸症候群の患者さんに対して、国の診療ガイドラインが催眠療法を選択肢として挙げており、公的医療の中で提供されています。

三つ。ただし、すべての悩みに効果が証明されているわけではありません。 研究の蓄積は領域によって大きく違います。強い根拠がある領域もあれば、まだ研究の途上にある領域もあります。

このページでは、良い結果だけでなく、思わしくない結果や研究の限界も、同じように書きます。そのほうが、読んでくださる方の役に立つと考えるからです。

まず、よくある誤解をほどく

催眠という言葉に、テレビや映画の場面を思い浮かべる方は多いと思います。振り子を揺らされて、意識を失い、言われるままに動いてしまう——そういうイメージです。

医療や心理臨床で使われている催眠は、これとはかなり違うものです。順番に見ていきます。

催眠は眠りではありません

「催眠」という訳語のせいで誤解されやすいのですが、催眠状態は眠っている状態ではありません。

脳の活動を調べた研究でも、催眠中の脳は睡眠中の脳とは異なるパターンを示します。むしろ、注意が一点に集まり、周囲への意識が薄れ、イメージや言葉に反応しやすくなっている状態に近いと理解されています。

米国心理学会の催眠部会は、催眠を「注意が集中し、周辺的な意識が低下し、暗示に反応する力が高まった意識の状態」と定義しています。眠りという言葉は、この定義のどこにも出てきません。

意識はあり、覚えています

セッション中、多くの方は自分が何を話しているかを分かっています。終わったあとも、内容を覚えています。

「もっと深く落ちると思っていたのに、ずっと意識がありました」と言われることがありますが、それは失敗ではありません。むしろ、それが普通の状態です。

誰かに操られるものではありません

舞台催眠の印象から、「自分の意志が奪われるのでは」と心配される方がいます。

舞台催眠では、あらかじめ大勢の中から、暗示に反応しやすく、その場を楽しむ意欲のある人が選ばれています。見ている側には、その選別の過程は見えません。

臨床の場面はこれとは異なります。本人が望んでいること、同意していることが前提であり、クライアントが自分で集中し、イメージを描くという能動的な参加なしには成り立ちません。この点から、「すべての催眠は本質的に自己催眠である」と表現する臨床家もいます。

反応のしかたには個人差があります

これは、これから受ける方にも、学ぶ方にも、あらかじめ知っておいていただきたいことです。

暗示への反応のしやすさには、人によってかなりの幅があります。研究の世界では「催眠感受性」と呼ばれ、測定する尺度も作られています。深く反応する方もいれば、穏やかにしか反応しない方もいます。

これは能力の優劣ではありませんし、反応が穏やかだからセッションに意味がない、ということでもありません。ただ、研究の結果を読むときには、この個人差が効果の大きさに関わっていることを知っておく必要があります。

なお、この「感受性は生涯変わらない特性」という長年の前提は、2024年の研究によって揺らぎ始めています。それについては、脳科学のセクションで触れます。

言葉を整理しておきます

このページでは、次のように使い分けます。

催眠(hypnosis) は、注意や知覚、暗示への反応の変化を扱う心理学的な手続きと、そこで起きる現象そのものを指します。

臨床催眠(clinical hypnosis) は、それを医療や心理臨床の目的で用いることです。

ヒプノセラピー(hypnotherapy) は、催眠をセラピー的な枠組みの中で使うことを指します。ただし、世界共通の決まった手順があるわけではありません。国や団体によって、実際に行われている内容はかなり異なります。

この区別は、あとで出てくる研究の話を読むときに効いてきます。「催眠の研究」と言っても、何を指しているのかによって、結果の意味が変わってくるからです。

読み進める前に、一つだけ

このあと紹介する研究の多くは、病院で行われた医療の研究です。痛み、消化器の症状、手術前の不安といった、数値で測りやすいテーマが並びます。

一方、実際にヒプノセラピーを受けに来られる方の多くは、生きづらさ、自分への否定的な感じ方、人間関係の悩みなど、もっと形にしにくいことを抱えていらっしゃいます。

こうしたテーマの研究が少ないのは、一人ひとり内容が異なり、介入や成果を同じ条件にそろえて比較することが、疾患や痛みの研究より難しいためであって、意味がないからではありません。

研究の地図は、ヒプノセラピーの全体ではなく、「科学が測りやすかった部分」の地図です。そのつもりで読んでいただければと思います。

世界では、どのように扱われているのか

「医学界が催眠を認めている」という言い方をよく見かけますが、実際の姿はもう少し入り組んでいます。

世界は、催眠を認める国と認めない国に分かれているわけではありません。同じ国の中でも、消化器内科では診療の選択肢に入っているのに、精神科では一般的でない、ということが起きます。国全体の承認ではなく、診療科ごと、症状ごとに入り込んでいる、というのが実態に近い姿です。

主な国の状況を見ていきます。

イギリス

臨床への統合が最も見えやすい国です。

国立医療技術評価機構(NICE)の過敏性腸症候群の診療ガイドライン(CG61)は、通常の治療で12か月以上改善が見られない患者について、認知行動療法などと並んで催眠療法への紹介を検討するよう記載しています。これを受けて、国民保健サービス(NHS)の消化器の専門外来で、実際に催眠療法が提供されています。

マンチェスターの研究グループは、1984年に医学誌ランセットに臨床試験を発表して以来、40年にわたって過敏性腸症候群への催眠を研究し、現在も専門外来を運営しています。

英国心理学会は2001年に『催眠の本質』という報告書をまとめ、催眠を科学的研究の正当な対象と位置づけました。王立精神科医学会も、催眠を臨床の補助的な技法として紹介しています。

アメリカ

研究の蓄積という点で中心的な国です。

米国心理学会には第30部会(Society of Psychological Hypnosis)という催眠の専門部会があり、定義の策定、研究、教育を担っています。専門学会としては、米国臨床催眠学会(ASCH)と臨床実験催眠学会(SCEH)があり、後者は『International Journal of Clinical and Experimental Hypnosis』という専門誌を発行しています。

スタンフォード大学では、デヴィッド・スピーゲル教授のグループが数十年にわたり、催眠と痛み、ストレス、脳科学の研究を続けています。メイヨー・クリニックも、患者向けの医療情報の中で催眠を扱っています。

米国消化器病学会のガイドラインも、過敏性腸症候群に対する心理療法の一つとして腸管指向型の催眠療法を挙げています。

一方で、米国医師会(AMA)が現在、催眠療法全般を有効と認める方針を持っているわけではありません。この点は、後のコラムで詳しく扱います。

ドイツ

公的な評価が行われた国として重要です。

2006年、心理療法科学諮問委員会という連邦レベルの機関が、催眠療法を特定の領域において「科学的に認められた心理療法」と評価しました。ミルトン・エリクソン協会やドイツ催眠学会が、医師や公認心理士向けの体系的な研修を行っています。

ただし、2024年に行われた麻酔科への全国調査では、日常の診療で催眠が使われることはなお稀であると報告されています。科学的な評価を受けていることと、日常の標準的な医療になっていることは、別だということです。

ベルギー

手術の場面での応用が世界的に知られています。

リエージュ大学病院では、局所麻酔と少量の鎮静薬に催眠を組み合わせた「催眠鎮静法」が確立され、甲状腺や乳腺の手術などで用いられてきました。同大学の研究室は現在も、催眠や変性意識状態を神経生理と臨床の両面から研究しており、慢性痛の患者にバーチャルリアリティと催眠を組み合わせる臨床試験も行われています。

フランス

病院での実践が盛んな国です。

麻酔、痛み、処置に伴う不安、がん医療を中心に「医療催眠」の文化があり、大学医学部が認定する学位プログラムが複数あります。公立病院やがんセンターの麻酔科・緩和ケア部門で導入されています。

ただし、国の保健当局が催眠療法全般を推奨しているわけではありません。病院ごとの実践と、国としての方針は分けて考える必要があります。

オランダ

子どもの領域で研究が進んでいます。

アムステルダムやフローニンゲンの大学で、子どもの機能性腹痛や過敏性腸症候群に対する催眠療法の臨床試験が続けられており、家庭で行える方法や、その費用対効果も研究されています。

オーストラリア

デジタル化の研究で目立っています。

モナシュ大学は、腸管指向型催眠療法と低FODMAP食を比較する臨床試験を行い、近年はアプリなどで届ける形の研究へと広げています。2025年には、比較対照を置いた試験も発表されました。催眠が「特定の熟練者だけが対面で行うもの」から、標準化された手順として検証される段階に入りつつあることを示しています。

日本

日本催眠医学心理学会と日本臨床催眠学会があり、医学・歯学・心理学の立場から研究が続けられています。一部の大学病院の心身医療科、ペインクリニック、歯科麻酔の領域で用いられています。

厚生労働省の「統合医療」情報サイト(eJIM)も、過敏性腸症候群に関する情報の中で、腸管指向型催眠療法が症状や生活の質を改善したという研究を紹介しています。ただしこれは情報の提供であり、国が治療法として承認したという意味ではありません。

日本では、欧米に比べて医学部や大学病院の教育に組み込まれている度合いが小さい、という事情もあります。

国際的なつながり

国際催眠学会(ISH)と欧州催眠学会(ESH)が各国の学会を束ね、研究と教育の交流を行っています。催眠が国際的な学術領域として存在していること自体は、はっきりしています。

確認できなかったこと

正確さのために、書けなかったことも記しておきます。

ニュージーランド、イタリア、スペイン、北欧諸国、インドについては、専門家の学会や大学の研究は確認できましたが、英国のNICEに相当する、催眠を明示的に推奨する現行の国レベルの診療ガイドラインは確認できませんでした。使われていないという意味ではなく、公的な資料で確認できなかった、という意味です。

何に役立つと研究されているのか

ここからは、実際の研究がどこまで進んでいるかを領域ごとに見ていきます。

その前に、二つだけ前置きをさせてください。

一つは、この整理が公式の格付けではないということです。以下の区分は、各国の診療ガイドライン、系統的レビュー、メタ解析、臨床試験の状況をもとに当サイトがまとめたもので、公的機関が定めた評価ではありません。

もう一つは、多くの研究が「催眠だけを行った場合」ではなく、「通常の医療に催眠を加えた場合」を調べているということです。たとえば手術の研究であれば、麻酔や鎮痛薬は通常どおり使ったうえで、催眠を加えた群と加えなかった群を比べています。ですから、「催眠があれば麻酔はいらない」という話ではありません。

区分の言葉について

このページでは、次の言い方を使い分けます。

比較的強い根拠がある — 複数の質の高い臨床試験や系統的レビューがあり、診療ガイドラインにも掲載されている。

有望な研究が蓄積している — 肯定的な結果が増えているが、研究の規模や方法にまだ課題がある。

状況や対象によって異なる — 同じ「不安」でも、手術前の不安と不安障害とでは、研究の状況がかなり違うような領域。

結果が混在している — 良い結果も、差が出なかった結果もある。

研究途上 — 研究はあるが、判断できるほどの蓄積がまだない。

現時点では十分な根拠が確認されていない — 質の高い検証で、他の方法を上回る効果が示されていない。ただし、これは「効果がないと証明された」という意味ではありません。検証が足りない、あるいは差が見つからなかった、ということです。

領域ごとの現在地

領域研究の現状内容
過敏性腸症候群(IBS)比較的強い根拠がある最も研究が進んだ領域です。「腸管指向型催眠療法」という決まった手順があり、英国NICEや北米の消化器学会のガイドラインに、薬で改善しない場合の選択肢として掲載されています。
医療処置・手術に伴う痛みと不安比較的強い根拠がある検査、生検、手術の前後で、痛み、不安、鎮痛薬の使用量が減ったという報告が複数あります。通常の医療に加える形での研究です。
急性の痛み比較的強い根拠がある多数の研究をまとめた解析で、痛みの軽減が確認されています。効果の大きさは、催眠への反応のしやすさによって差があります。
子どもの処置時の痛み・不安有望な研究が蓄積している注射、骨髄穿刺、検査などの場面での研究が長く続いています。バーチャルリアリティと組み合わせた研究も進んでいます。
子どもの機能性腹痛有望な研究が蓄積しているオランダの大学病院を中心に研究されており、家庭で行う方法も検証されています。
がん治療に伴う不安・吐き気・苦痛有望な研究が蓄積しているがんそのものを治療するものではなく、治療に伴うつらさを和らげる支持療法としての研究です。ここは混同されやすいので、はっきり区別しておきます。
歯科(不安・処置時の痛み)有望な研究が蓄積している歯科への恐怖、局所麻酔の補助、強い嘔吐反射などが研究されています。麻酔の代わりになるという証拠ではありません。
更年期のほてり(ホットフラッシュ)有望な研究が蓄積している米国で臨床試験が行われています。
慢性の痛み有望だが結果が混在している肯定的な解析がある一方、明確な差が出なかった解析もあります。セッションの回数が少ない研究では効果が出にくい傾向が報告されています。
不安状況や対象によって異なる手術前、歯科、検査前といった、場面がはっきりしている不安には比較的良い結果があります。不安障害全般については、まだ研究途上です。
ストレス・心身の不調状況や対象によって異なる実際の臨床では広く使われていますが、「ストレス」という広いくくりでは効果を測りにくく、症状ごとに見ていく必要があります。
出産時の痛み結果が混在しているコクラン・レビューでは、鎮痛薬の使用が減ったという結果がある一方、満足度や痛みへの対処感では明確な差が出ていません。研究の確実性も低いと評価されています。
睡眠研究途上研究はありますが、方法や対象がまちまちです。不眠症に対しては、認知行動療法のほうが確立しています。
うつ研究途上認知行動療法に催眠を加える形の研究がありますが、独立した検証の蓄積は十分ではありません。
恐怖症研究途上同様に、研究はありますが蓄積が足りません。
PTSD研究途上確立された治療法の枠組みの中で、安定化や補助として用いる研究が中心です。標準的な治療に置き換わるものとしては位置づけられていません。
禁煙現時点では十分な根拠が確認されていないコクラン・レビューは、催眠療法が他の行動的な支援や無介入を上回るとは判断できない、と結論しています。研究自体は今も続いています。

なお、催眠で思い出した記憶の扱いについては、後半の「知っておいていただきたいこと」で詳しく書きます。

「催眠だけ」の効果を測るのは難しい

研究を読むときに知っておくと役立つことがあります。催眠の研究には、構造的な難しさがあるのです。

薬の臨床試験では、本物の薬と偽薬を、患者にも医師にも分からないようにして比べることができます。しかし催眠では、それができません。セッションを受けているかどうかは、本人にも施術者にも分かってしまいます。

そのため、効果の中から、暗示そのものの働きと、期待、関係性、注意の集中、リラックスといった要素を切り分けることが難しくなります。これは催眠の欠点というより、心理的な介入に共通する課題です。

近年は、この点を意識して、何もしない群ではなく、別の心理的な介入を比較対象に置く研究が増えています。2024年には、臨床催眠の研究をどう行い、どう報告するかについての国際的な指針も発表されました。分野全体が、より厳密な検証に耐える方向へ進んでいます。

研究が少ないことと、役に立たないことは、違います

この表に並んでいるのは、病院で、数値で測れる形で研究されてきた領域です。痛み、消化器の症状、処置に伴う不安。測りやすいものほど、研究が進みます。

一方、実際にヒプノセラピーを受けに来られる方の多くは、生きづらさ、自分を責めてしまう癖、人間関係の苦しさなど、数値にしにくいことを抱えていらっしゃいます。こうしたテーマの研究が少ないのは、一人ひとり内容が異なり、介入や成果を同じ条件にそろえて比較することが、疾患や痛みの研究より難しいためであって、そこで起きることに意味がないからではありません。

同時に、地図に載っていない場所については、「効果があります」と言い切ることもできません。分かっていることと、まだ分かっていないことを、そのまま伝える。それが、このページでできる一番誠実なことだと考えています。

脳の中では、何が起きているのか

1950年代、催眠が医学の中で議論されていた頃、脳の中を見る方法はありませんでした。催眠状態とは何かという問いには、臨床家の観察と推測で答えるしかなかったのです。

いま、状況はかなり変わりました。fMRI(機能的MRI)や脳波を使って、催眠中の脳で何が起きているかを直接調べられるようになったからです。

まだ分かっていないことのほうが多い、というのが正直なところです。それでも、いくつか見えてきたことがあります。

「注意の配り方」が変わっている

催眠中の脳を調べた研究で、繰り返し報告されているのは、いくつかの大きな脳内ネットワークの働き方が変わる、ということです。

一つは、デフォルトモードネットワークと呼ばれる脳内ネットワーク。何もしていないときに働き、自分のことをあれこれ考えたり、心が彷徨ったりするときに活発になる場所です。催眠中は、この活動が下がる傾向が報告されています。

もう一つは、注意を向ける対象を選び、集中を保つことに関わる領域です。こちらは、催眠中に結びつきが変化することが報告されています。

大まかに言えば、自分を眺めている意識が静まり、一つのことに注意が深く注がれる状態。これが、催眠中の脳で起きていることの一つの姿です。

言い換えると、催眠は意識が消える状態ではなく、注意の配り方が組み替えられた状態として理解されつつあります。この点で、瞑想や、本や映画に深く没入しているときの脳の状態と、部分的に重なるところがあります。

痛みの研究が教えてくれること

催眠の研究の中で、最も示唆に富むのが痛みの領域です。

痛みには、二つの側面があります。「どこが、どのくらいの強さで痛むか」という感覚の側面と、「それがどれほどつらいか」という情動の側面です。

催眠を使った研究では、この二つを別々に動かせることが示されてきました。「痛みは感じるけれど、つらくはない」という方向の暗示を与えると、痛みの強さを処理する領域の活動はあまり変わらないのに、つらさに関わる領域の活動が下がる。そういう結果が報告されています。

これは、痛みというものが、体から届く信号だけで決まっているのではなく、脳がそれをどう処理するかによって変わる、ということを示しています。催眠は、この仕組みを実験室で調べられる、数少ない方法の一つなのです。

ここには、臨床的な意味もあります。痛みを完全に消すことができなくても、そのつらさの部分に働きかけられるのなら、慢性の痛みを抱える方にとっては大きな違いになりうる、ということです。

反応のしやすさは、変えられるかもしれない

前に、暗示への反応のしやすさ(催眠感受性)には個人差があると書きました。

この感受性は、長いあいだ「生涯を通じてほとんど変わらない、その人の特性」だと考えられてきました。身長や、ある種の認知的な傾向のように、変えられないものだと。

2024年1月、この前提を揺るがす研究が発表されました。

スタンフォード大学の研究チームが、線維筋痛症の患者80名を対象に、二重盲検の臨床試験を行いました。一人ひとりの脳の画像をもとに、催眠への反応と関係する領域を特定し、そこに磁気による刺激を約92秒間加えたのです。本物の刺激を受けた群と、そうでない群を、本人にも測定者にも分からないようにして比べました。

結果、本物の刺激を受けた群だけで、催眠感受性が有意に上がりました。約1時間後には、実刺激群と偽刺激群の差は有意ではなくなっており、一時的な変化と考えられています。

研究者の一人は、100年変えられないと考えられてきた脳の特性が、90秒ほどの刺激で変化したことに驚いた、と述べています。

これは「誰でも催眠にかかるようになる装置ができた」という話ではありません。一時的な変化であり、特殊な設備が必要で、これから検証が重ねられる段階です。それでも、催眠の研究が神経科学の最前線と地続きになっていることを、はっきり示した出来事でした。

なぜ効くのか、という問いへの現在の答え

「催眠はなぜ働くのか」という問いに、一つの答えは出ていません。

現時点で最も受け入れられているのは、単一の仕組みではなく、複数の要素が絡み合っているという見方です。注意の集中、期待、暗示、イメージ、身体感覚、自分を監視する働きの変化、そして施術者との関係。これらが相互に作用して、脳のトップダウンの働きを通じて、知覚や感情や行動が変わる。

近年は、脳を「予測する器官」として捉える理論の枠組みで説明しようとする試みもあります。脳は外界からの信号をそのまま受け取るのではなく、あらかじめ持っている予測と照らし合わせて知覚を作り上げている。催眠では、言葉によって作られた予測のほうが優位になり、感覚の受け取り方そのものが変わる——という考え方です。有力な仮説ですが、まだ検証の途上にあります。

催眠状態が特別な意識状態なのか、それとも通常の心理的な働きの組み合わせなのかという議論も、実は今も決着していません。

脳の画像は、効果の証明ではありません

最後に、大切な区別を書いておきます。

「脳画像研究がある」ことと、「治療効果が証明された」ことは、別のことです。

脳の中で変化が起きているという事実は、催眠が何かをしていることを示します。しかし、それが特定の悩みや症状に対して役に立つかどうかは、前のセクションで見たような臨床試験によって、別途確かめる必要があります。

美しい脳の画像は説得力を持ちますが、それ自体が効果の根拠になるわけではありません。この区別は、催眠を紹介する文章でしばしば曖昧にされているところなので、あえて書き添えておきます。

その上で、1950年代と現在の違いを一言で言うなら、こうなります。

かつての問いは「催眠は医師が扱ってよい正当なものか」でした。いまの問いは「誰に、どの方法が、どの症状に、どのくらい効き、それを脳のどんな働きが支えているのか」です。

問いそのものが、変わったのです。

コラム:「1955年に英国医師会が、1958年に米国医師会が認めた」の本当のところ

ヒプノセラピーを紹介する文章には、決まって出てくる説明があります。

「1955年、英国医師会が催眠を正式に認めました」 「1958年、米国医師会が催眠療法を有効な治療法として認定しました」 「米国心理学会も催眠を公式に認めています」

長く使われてきた説明です。そして、まったくの作り話ではありません。もとになった出来事は、実際にありました。

ただ、原典にあたってみると、書かれていた内容と、現在よく使われている言い回しのあいだには、無視できない距離があります。ここでは、その距離を丁寧に見ていきます。

なぜこんなことをするのか。理由は二つあります。一つは、単純に、事実を正確に伝えたいからです。もう一つは、70年前の決議に頼らなくても、いま催眠について語れることはずっと豊かになっている、と考えるからです。

1955年、英国医師会

出来事としては、事実です。

1955年4月23日付の『英国医師会雑誌(BMJ)』の別冊に、「催眠の医学的利用(Medical use of hypnotism)」という報告が掲載されました。英国医師会の心理医学部会が設けた小委員会による検討をまとめたものです。

報告は、心身症や神経症の一部において催眠に価値があること、外科・歯科の処置や出産における鎮痛への応用、そして医学教育に催眠を導入することの必要性などに触れていました。同時に、見世物としての催眠の利用には批判的でした。

ですから、「1955年、英国医師会は、催眠に正当な医学的用途があることを認める報告を公表した」——ここまでは、正確な言い方です。

では、何が違うのか。

「ヒプノセラピーを有効な治療法として正式承認し、その承認が今も続いている」という言い方になると、実態から離れます。

この報告は、現代でいう診療ガイドラインではありません。薬の承認のような審査でもありません。そもそも1955年は、ランダム化比較試験が医学の標準的な検証方法として定着する前の時代です。当時の判断は、専門家の臨床経験と観察に基づくものでした。

そして、今日の英国で実際に意味を持っているのは、1955年の報告ではありません。NICEの診療ガイドラインと、NHSでの実際の提供です。過敏性腸症候群という具体的な症状について、具体的な位置づけが示されている。そちらのほうが、はるかに強い根拠です。

1958年、米国医師会

こちらも、出来事は実在します。

1958年、米国医師会の精神保健評議会がまとめた「催眠の医学的利用(Medical Use of Hypnosis)」という報告が、『米国医師会雑誌(JAMA)』168巻に掲載されました。

報告の中心となる一文は、次のような内容でした。

催眠の使用は、医療の道具立ての中に認められた位置を占めており、資格を持つ医師・歯科医師がその専門の範囲内で用いる場合、特定の疾患の治療において有用な技法である。

同時に、報告は、催眠についてまだ分かっていないことや議論のある部分が残っていると述べ、さらなる研究を促していました。娯楽目的での使用については、強く非難しています。

問題は、訳し方です。

この報告が組織として承認されたことを受けて、英語圏では “AMA approved hypnosis” という短い言い方が広まりました。ここでの approved は、「報告書を組織の手続きとして承認した」という意味です。

ところが、これが「米国医師会が催眠療法を有効な治療法として認定した」と訳されると、まったく違う響きになります。まるで、現代的な有効性の審査を経て、あらゆる用途について効果が認められたかのように聞こえてしまうのです。

原文が言っているのは、もっと限定的なことです。資格を持つ人が、その専門の範囲内で、特定の疾患に対して用いるなら有用な技法である。 この限定を外してしまうと、別の主張になってしまいます。

では、現在はどうなっているのか。

ここは、正直に書きます。

現在、米国医師会の方針データベースを見ても、催眠療法を有効と認める現行の方針は見当たりません。確認できるのは、催眠を用いた記憶の想起について、その科学的な問題を扱った方針です。

一方、「1987年に米国医師会が過去の方針を一括して失効させ、1958年の承認も無効になった」という説明も、インターネット上に数多くあります。ただ、私たちが調べた範囲では、それを裏づける当時の一次資料を確認することができませんでした。

ですから、当サイトとしては、こう書くにとどめます。

1958年の報告が、現在も米国医師会の有効な臨床方針として機能していることは、確認できません。 撤回されたと断定することも、現在も有効だと主張することも、手元の資料からはできません。

いずれにせよ、催眠の現在の価値を、1958年の決議から導くべきではない、ということは言えます。

「米国心理学会が認めている」について

これは、何を「認めている」と呼ぶかで、答えが変わります。

米国心理学会(American Psychological Association)の中に、催眠を扱う正式な専門部会である第30部会が存在することは、事実です。1960年代から続いており、催眠の定義の策定、研究、教育を担っています。学会の中に正式な部会があるということは、催眠が心理学の正当な研究領域として認められている、という意味では確かにそのとおりです。

ただし、それは「あらゆるヒプノセラピーが有効な心理療法として承認された」という意味ではありません。そもそも、学会は個別の療法に「有効」のお墨付きを与える機関ではないのです。特定の症状に対する効果は、その症状ごとの研究によって判断されます。

もう一つ、混同されやすい点があります。米国心理学会(American Psychological Association)と、米国精神医学会(American Psychiatric Association)は、別の組織です。 どちらも「APA」と略されるため、日本語の紹介記事ではしばしば入れ替わっています。

米国精神医学会にも、催眠に関する声明(Position Statement on Hypnosis)が実際にあります。2015年に改訂されたことが、同学会の会議資料から確認できます。声明は、催眠を「注意が高まり、集中し、周辺への意識が相対的に低下した状態」と説明したうえで、十分な訓練を受けた専門家が用いることを妥当な臨床実践として位置づけています。(これも、第30部会と同じく、「特定の技法を臨床の中で正当に扱っている」ことを示すものであり、あらゆる用途を有効と保証するものではありません。)

整理すると

よく見る説明実際のところ
英国医師会が1955年に催眠を承認した報告書は実在し、一部の医学的用途に価値を認めた。ただし現代的な意味での「治療法の承認」ではない。
米国医師会が1958年に催眠療法の有効性を認定した報告書の承認は事実。ただし原文は「資格者が専門の範囲内で用いる場合に有用な技法」という限定的な表現。
その承認は今も有効である確認できない。現行の方針としては見当たらない。
1987年に撤回された一次資料で確認できなかった。断定を避けるべき。
米国心理学会が催眠を公式に承認している専門部会が存在するのは事実。ただし療法としての有効性を包括的に承認したという意味ではない。
米国精神医学会にも声明がある事実。2015年に改訂された声明が現在もある。ただし内容は「訓練を受けた専門家が用いる」ことの位置づけであり、包括的な有効性の保証ではない。

それで、何と言えばいいのか

最も正確な言い方は、こうなると思います。

1950年代半ば、英国と米国の医師会は相次いで報告書をまとめ、資格を持つ専門家が適切に用いるなら、催眠には正当な医学的用途があることを認めました。これは重要な歴史的な節目です。しかし、それは催眠を万能の治療法として承認したものではなく、また、それらの決議が現在の医学的な評価の根拠になっているわけでもありません。今日の評価は、診療ガイドライン、臨床試験、系統的レビューといった、現代のエビデンスによって行われています。

長くなりますが、これが実態です。

古い権威に頼らなくてよくなった、ということ

こうして書いていくと、ヒプノセラピーにとって不利な話をしているように見えるかもしれません。私たちは、そうは考えていません。

1950年代には、催眠について語れる材料が、専門家の見解しかありませんでした。だからこそ、「医師会が認めた」という一言に重みがあったのです。

いまは違います。英国の診療ガイドラインがあり、複数の系統的レビューがあり、脳の画像研究があり、世界中の大学病院での実践があります。70年前の決議を持ち出さなくても、話せることははるかに多い。

古い権威に頼る必要がなくなったこと自体が、この分野が前に進んだ証拠だと思います。

知っておいていただきたいこと:催眠でできること、できないこと、まだわかっていないこと

ここまで、研究で分かっていることを見てきました。このセクションでは、限界と、安全について書きます。

宣伝したい側からすれば、書かないほうが都合のよいことばかりです。それでも書くのは、これを知っていただいたほうが、セッションをより安心して受けていただけると考えるからです。

反応のしかたには個人差があります

はじめにも触れましたが、もう一度書きます。

暗示への反応のしやすさには、人によってかなりの幅があります。深く反応する方もいれば、穏やかにしか反応しない方もいます。これは能力の優劣ではなく、体質のような個人差です。

研究では、この差が効果の大きさに関わることが報告されています。ですから、「誰でも同じように効きます」とは言えません。

ただし、反応が穏やかだからといって、セッションに意味がないわけではありません。深いトランスに入ることが目的ではなく、その方にとって必要な変化が起きることが目的だからです。

医療の代わりにはなりません

当サイトは医療機関ではなく、治療を提供するものではありません。

病気の診断や治療が必要な状態、服薬中の症状、医師の管理下にある状態については、必ず医療機関にご相談ください。ヒプノセラピーは、そうした医療に取って代わるものではありません。

研究の世界でも、催眠は多くの場合「通常の医療に加えるもの」として検証されています。置き換えるものとしてではありません。

記憶について

ここは、少し丁寧に書きます。

まず、事実として。 催眠で思い出した記憶が、通常より正確になるという証拠はありません。むしろ、催眠や誘導的な質問は、思い出す量や、その記憶への確信を高める一方で、実際にはなかった記憶が生じる可能性を高めうることが指摘されてきました。このため、法廷での催眠による証言は、多くの国で認められていません。

ただし、これは矛盾ではありません。 記憶が固定された記録ではないということは、セラピーの側から見れば、むしろ働きの土台でもあるからです。

脳科学には、記憶の再固定化と呼ばれる考え方があります。人が何かを思い出すとき、その記憶は一度不安定な状態になります。そして、そのときに加わった感情や新しい見方とともに、更新された形で再び蓄えられる。記憶は、引き出しから取り出して戻す書類ではなく、思い出すたびに書き直される生きたものだ、ということです。

ヒプノセラピーの年齢退行や前世療法と呼ばれる手法は、過去の出来事を正確に発掘するために行うものではありません。つらかった感情に触れ、それを解放し、その場面を今の自分が別の意味で受け取り直す。そこで起きているのは、過去の再生ではなく、記憶との関係の作り直しです。そして、その作り直しによって、今日からの生き方が変わる。

ですから、記憶があやふやであることは、この手法にとって障害ではありません。むしろ、そこに働きかけられる余地そのものです。

分けておくべきなのは、意味と事実です。 セッションで浮かんできた情景には、その方にとって大切な心理的な意味があります。それは尊重されるべきものです。ただ、その内容を「過去に実際に起きた出来事の証明」として扱うことは、科学的にはできません。

たとえば、浮かんできた場面をもとに、実在する人物の過去の行為を断定したり、家族関係について結論を出したりすることには、慎重であってください。セッションの中の体験が持つ意味と、外の世界の事実とは、別の次元にあります。

この区別を守ることが、クライアントを守ることにも、セラピストを守ることにもなります。

誰にとっても向いているわけではありません

強い精神的な不調がある状態、現実との接点が不安定になっている状態、深刻なトラウマを抱えている状態では、催眠が適さない場合や、専門的な医療の枠組みの中で慎重に行うべき場合があります。

こうした場合には、まず医療の専門家にご相談いただくことをおすすめします。

また、セッション中やそのあとに、強い感情が出てくることがあります。多くは一時的なものですが、そうしたことが起こりうると知っておいていただくこと自体が、安心につながると思います。

必ず効果があるとは言えません

研究で比較的強い根拠が示されている領域であっても、それは集団としての傾向です。一人ひとりの結果を保証するものではありません。

「必ず治ります」「何回で解決します」という説明を見かけたら、少し立ち止まって考えてみてください。それは、研究が示していることを超えた言い方です。

私たちが伝えたいこと

ここまで、できないこと、分かっていないことを並べてきました。

それでも、このページの前半で見てきたように、催眠は世界の医学・心理学の中で真剣に研究され、実際の医療の中でも使われています。脳の中で何が起きているかも、少しずつ見えてきています。

分かっていることと、分かっていないこと。その両方を正直にお伝えしたうえで、それでも試してみたいと思ってくださる方に、誠実にお会いしたい。それが、このページを作った理由です。

研究が注目している、もう一つのこと

最後に、少し違う角度の話を書かせてください。

ここまで、効果と仕組みの話をしてきました。何に効くのか、脳で何が起きているのか。研究の世界で測られてきたのは、主にそういうことです。

けれど、研究を丁寧に読んでいくと、測りにくいけれど無視できない、別の要素が繰り返し顔を出します。

二重盲検ができない、ということの意味

前に、催眠の研究には構造的な難しさがあると書きました。薬の試験のように、本物と偽物を分からなくして比べることができない、という問題です。

これは研究者にとって厄介な話です。効果の中から、暗示そのものの働きと、それ以外の要素を切り分けられないからです。

では、その「それ以外の要素」とは何か。研究者が挙げるのは、期待、施術者との関係、注意の向け方、安心感といったものです。

見方を変えると、こういうことになります。催眠の研究が難しいのは、そこに人と人との関係が組み込まれているからです。 関係を取り除いた催眠というものは、研究の上でも作れない。

期待は、邪魔者ではありません

「期待の効果でしょう」という言い方は、しばしば否定的に使われます。プラセボと同じだ、という含みです。

しかし近年の研究では、期待は取り除くべき雑音ではなく、働きの一部として捉え直されつつあります。脳を予測する器官として理解する立場からすれば、期待そのものが知覚を変える力を持っているからです。

信じているから効いてしまう、というのは、人間の脳の仕組みから見れば、不思議なことではありません。

クライアントの側にある力

もう一つ、研究の前提として置かれていることがあります。

催眠は、施術者がクライアントに何かを注入する手続きではない、ということです。集中するのも、イメージを描くのも、暗示を受け取るのも、クライアント自身の働きです。だからこそ、反応のしやすさという個人差が効果に関わってくる。

「すべての催眠は本質的に自己催眠である」という臨床家の言い方は、この構造を指しています。

セラピストの役割は、何かを与えることではなく、その方の中にすでにある力が働きやすい場を整えることにある——研究の記述からそこまで読み取るのは、行き過ぎかもしれません。ただ、研究が前提としている構造は、確かにそちらを向いています。

ここから先について

このあたりが、科学が言えることの、いまのところの境界線です。

関係や場の質をどう測るか、そこで何が起きているのかについて、研究はまだ多くを語れません。測る方法が確立していないからです。

けれど、実際にセッションをしている者から見ると、ここにこそ中心があるように感じられます。技法の巧みさよりも、セラピストが何を手放して、どういう姿勢でそこに居るか。そのことが、起きることを大きく左右する。

それは現段階での医学や科学が証明したことというよりは、実感として語ることです。だからこのページではなく、別のページや西田ブログにいろいろと書いていきます。また、ヒプノセラピスト講座でも、ヒプノセラピストとしての臨床に役立つ知識・態度の習得、実習がポイントとなります。関心を持ってくださった方は、別記事やブログもお読みいただければ幸いです。

(西田普)

出典・参考資料

このページの記述は、以下の資料に基づいています。

診療ガイドライン・公的資料

  • NICE『Irritable bowel syndrome in adults: diagnosis and management』(CG61, 2008年、以降更新)
  • American College of Gastroenterology『Clinical Guideline: Management of Irritable Bowel Syndrome』(2021年)
  • 厚生労働省「統合医療」情報発信サイト eJIM(2025年更新)
  • 日本消化器病学会 過敏性腸症候群 診療ガイドライン

系統的レビュー・メタ解析

  • Cochrane Review『Hypnosis for pain management during labour and childbirth』(CD009356, 2016年)
  • Cochrane Review『Hypnotherapy for smoking cessation』(CD001008, 2019年)
  • 急性痛に関するメタ解析(Thompson et al., Neuroscience & Biobehavioral Reviews, 2019年)
  • 補助的な催眠と痛みに関する系統的レビュー(PAIN Reports, 2024年)

臨床試験 

  • Whorwell PJ, Prior A, Faragher EB.『Controlled trial of hypnotherapy in the treatment of severe refractory irritable-bowel syndrome』(Lancet 2(8414):1232-4, 1984年)
  • Elkins G, et al.『Self-Administered Hypnosis vs Sham Hypnosis for Hot Flashes: A Randomized Clinical Trial』(JAMA Network Open 8(11):e2542537, 2025年)

歴史的一次資料

  • British Medical Association『Medical use of hypnotism: report of a subcommittee』(BMJ Suppl. 1955年4月23日, 190-193頁)
  • Council on Mental Health『Medical Use of Hypnosis』(JAMA 168:186-189, 1958年)

脳科学

  • Faerman, Spiegel, Williams et al.「SHIFT試験」(Nature Mental Health, 2024年1月)

学会・機関

  • Elkins GR, Barabasz AF, Council JR, Spiegel D.『Advancing research and practice: the revised APA Division 30 definition of hypnosis』(International Journal of Clinical and Experimental Hypnosis 63(1):1-9, 2015年)
  • American Psychological Association, Division 30(Society of Psychological Hypnosis)
  • American Psychiatric Association『Position Statement on Hypnosis』(2015年改訂)
  • British Psychological Society『The Nature of Hypnosis』(2001年)
  • Royal College of Psychiatrists「Hypnosis and hypnotherapy」
  • International Society of Hypnosis(ISH)

※本ページは情報提供を目的としたものであり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。記載内容は2026年時点で確認できた資料に基づいています。

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・光出版認定ヒプノセラピストのご紹介
・西田普による個人セッション

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