ケイシーの占星術ー魂の課題・弱点・才能・適職までわかる!【20世紀最大の霊能者エドガー・ケイシーの叡智】人生の諸問題こそ、心と霊性を高める錬成道場14

魂は星々を旅して地球へやってくる――エドガー・ケイシーが伝えた「占星術」と魂の成長

光田秀先生 × 西田普・田宮陽子 YouTube対談より

星の配置を見て、「こういう性格になりやすい」「こういう職業に向いている」と読み解く占星術は数多くあります。けれども、「なぜ、そうなるのか」。

エドガー・ケイシーのリーディングは、その「なぜ」に一つの答えを示しました。私たちの魂は、前の人生と今の人生のあいだに、太陽系の惑星に対応する霊的な領域を巡り、そこで身につけたものを携えて地球に生まれてくる。そしてその経験は、性格、才能、得意なこと、弱点、人生の課題、適職などに現れてくるというのです。

今回は、日本エドガー・ケイシーセンター会長の光田秀先生をお迎えし、ケイシー独特の占星術について伺いました。話はやがて、太陽系そのものが魂を鍛えるために神の配慮によって整えられた壮大な「道場」であるという世界観へ、さらに惑星の力を最高の形で生かした手本としてのイエス、そして太陽系の彼方、アークトゥルスへと広がっていきます。

※本稿はYouTubeライブ配信をもとに、話し言葉の味を残しながら対話形式で再構成したものです。文中のエドガー・ケイシーのリーディングに関する内容は、光田先生の解説として語られたものです。

目次

「なぜ」に答えてくれる占星術

西田 今日は「ケイシーの占星術――魂の課題、弱点、才能、適職までわかる」というテーマで、光田先生からお話を伺ってまいりたいと思います。以前もこのテーマでお話しいただきましたが、初めて知る方もいらっしゃると思います。まず、ケイシー先生の占星術には、どんな特徴があるのでしょうか。

光田 たぶんね、従来の占星術――西洋占星術にしろ、インド占星術にしろ、場合によってはペルシャ占星術にしろ――たとえば「この星がこの位置に出ていると、こういう性格になりやすいです」とか、「こういう職業に就きやすいです」と判断するじゃないですか。占星術の本を読むと、そういうことが書いてある。でも、私が昔、占星術を勉強していて疑問だったのは、「なぜ、そうなるのか」ということなんですよね。「この星がここにあるとこうなるよ」とは言うんだけれども、「なんでそうなるの?」と聞くと、その理由まではなかなか説明されない。少なくとも私が以前勉強した範囲では、その「なぜ」に答えてくれる占星術は見つけられなかった。

それで、エドガー・ケイシーに触れた時に、「おお、そういうことだったのか」と思ったんですよ。それこそ目から鱗みたいにね。実際にはヴェーダにも少し似た概念はあると思いますが、エドガー・ケイシーほど、はっきりと因果関係を教えてくれているものを私は知らなかったんです。

それは何かというと、私たちには、今回生まれてくる前の霊的世界での体験がある、ということなんです。

私はね、直前の前世が江戸末期の寺子屋の先生だったと言われるんですけれども、江戸末期に死んで、昭和33年に生まれ変わってくる。その間は霊界にいたわけですよね。多くの人は霊界というと、一元的に「霊界」とだけ考えるけれど、ケイシーは、霊界にもいろいろな世界があると言う。そして、それらが太陽系の惑星と関連づけられている。

人によっては、太陽系を超えた遠い恒星の世界と結びつく人もいますけれども、多くの人は太陽系内の惑星に関連づけられる霊的領域を経験するわけです。

重要なのは、前回の人生で死んでから、まずどこの惑星へ行ったのか。そしていくつかの惑星を経験して、今回、地球へ入ってくる直前にどこの惑星に滞在していたのか。

ケイシーの考えでは、転生と転生の間に、私たちは三つ、四つくらいの惑星を経験してから地球へ入ってくる。その結果、今回の人生で特定の惑星の影響を受ける。なぜその惑星の影響を受けるのか。

そこにいたからだ、と。わかりやすいよね。

これが、ケイシーの世界で「転生間惑星滞在」と呼ばれる重要な考え方です。その中でも、前回死んだ直後に最初に向かった惑星と、今回地球へ生まれる直前にいた惑星。この二つが特に重要で、なかでも直前にいた惑星の影響が一番強いらしいんです。

西田 先生、これは本当に驚くべき情報ですよね。死んだらどこに行くのかなとか、生まれる前はどこにいたのかな、というのは僕も考えたことがあります。でも、単に天国に行ってとか、地獄に落ちてとか、そういう話じゃない。なんていうんでしょう……すごく解像度が高い。

光田 解像度が高いよね。しかもケイシーの場合には、単なる理屈だけにとどまらない。その情報をもとに、今の自分のあり方について、いろいろな示唆を引き出すことができる。これが重要なんですよね。

よっぽど死んですぐに生まれ変わってきた人は、惑星滞在がないそうですけれど、大抵の場合は数十年、あるいは百年、二百年くらいの間に何か所か回ってくる。そういうことなんです。 

惑星の影響は、内分泌腺を通して現れる

光田 そしてもう一つ。どの惑星が、どういう仕方で我々に影響するのかということにも、ケイシーにはちゃんと理屈がある。たとえば水星にいた人は松果体に影響してくる。木星にいた人は脳下垂体。天王星は甲状腺、金星は胸腺、火星は副腎、海王星はおへその下あたりにあるライディッヒ腺、土星は性腺に影響する。

ほかにも、太陽は肉体、月は全体的なメンタルに影響するという説明があります。だから、どの星にいたかによって、体のどこに強く影響するかが違うんだ、と。

そしてさらに面白いのはね、「水星にいたなら、なぜそれが松果体に影響するのか」という因果関係まで説明しているリーディングがあるんです。これは私も知った時、「いや、こんな理屈があったのか」とびっくりしました。

水星は太陽に非常に近い。だから太陽の放射を強く受けていて、非常に波動の高い世界なんだ、と。そこで高い波動を受けた魂が肉体に入ってくると、人体の中でも振動の高い細胞に、その影響が響いてくる。

ケイシーによれば、人体の中で振動の高い細胞が神経細胞なんです。だから、水星にいた人は脳に強い影響が現れやすく、知性に優れることが多い。

西田 うわあ。

光田 この辺でもうね、因果関係がバシッと出てくるんですよ。「そうか。私は水星にいたから、太陽の高い振動をたくさん受けて、それが肉体に入った時、神経細胞、脳に強く作用した。だから松果体がよく働き、知的活動が得意になった」と。

西田 (笑)すごすぎます。

光田 なんという、はっきりした因果関係を説明してくれるんだと思ってね。

金星だったら、水星ほど太陽には近くない。むしろ重要なのは、地球に近い環境を持っているということなんです。だから、金星を経験した人は地球になじむ。地球になじむので、地球にあるものを愛でる。植物を愛でる。人間関係を愛でる。美しいものを愛でる。金星にいた人たちは、そういう美的な感覚を養ってくるんだ、と。

太陽や地球との位置関係によって、その人がそこで獲得してきた性質までわかる。面白いよね。

土星もわかりやすい。土星には輪っかがあるでしょう。あれが、ある意味、私たちを制限する輪っかのような働きをするんだそうです。ギュッと――孫悟空のあれみたいなやつだね(笑)。

西田 輪っかみたいな……すごいですね(笑)。

光田 そうそう。グーッと一か所に固定する。だから土星にいる魂は、動きにくい環境の中で「動かない」ということを経験して、忍耐力を培う。

木星は非常に大きな惑星ですから、拡大した思考を獲得しやすい。

そして火星はね――これは太陽と地球との相関関係で決まるんだそうですけれども、どうしてそうなるか、私もはっきりとはわからないけれども――怒りとかね。怒りとか、それから場合によっては狂気とも言いましたね。激しい思考とか、そういった形に火星は作用するんだと。

これもちゃんと理屈があるというのが驚きでね。今までの占星術はそういうのがなかったですからね。火星にいた人はこうなるよとか、土星にいる人はこうなるよって、なんでですか? って調べても、「なんで?」という理屈はないんですよ。昔からそういうふうに聞いている、と。

西田 そうですね。

光田 エドガー・ケイシーはちゃんとその理由を教えてくれる。そして、どういう形で人体にそれが影響するか――すなわち内分泌腺を通して影響するということを、エドガー・ケイシーが教えてくれて。

西田 はい。

光田 そういう説明の仕方をしてくれる占星術を、私はそれまで勉強したことがなかったです。はっきりと、エドガー・ケイシーを通して占星術に、ある意味目が開いた。ああ、そういうことだったんだ、と。

西田 先生、先ほどの金星なら「愛でる力」が養われるということで、人を愛でたり、植物や動物を愛でたりする。それがプラスの方向へ出れば愛情になる。でもその力がネガティブな方向に働くと……。

光田 今度は嫉妬に働く。それぞれの惑星には、建設的な出方とネガティブな出方の両方があります。だから我々は、自分の努力によって、その力を建設的な仕方で発揮するように練習する。それが大切なんです。

西田 そうしますと、惑星のエネルギーをポジティブに使えば魂が高まっていく。でもネガティブな方向へ使うと、カルマも積み増していくような……。

光田 そうね、そうなるね。だから、そうならないように、自分のハンドルをしっかり持って運転する。鍛錬しないとね。 

太陽系そのものが「魂の道場」なのか

西田 先生、このシステムをいったいどなたがお作りになったんでしょう。この壮大な道場のような太陽系そのものを誰が作って、魂がその中で鍛えられていくのか。私たちの魂は、ある意味、納得ずくでここに来たようなところがあるのでしょうか。リーディングでは、どんなふうに示されているんでしょう。

光田 この太陽系の仕組みというのは、本当に不思議ですよね。ケイシーの考えでは、これは偶然にできたものではない。驚くべき配慮、高い次元からの配慮のもとに、これが用意され、整えられた、という言い方でしょうかね。

それを整えなさったのは、神ですよ。人間の魂が、どうすれば速やかに鍛錬されて、高い次元に向かうことができるか。それを考慮されて、太陽系にああいう仕方で惑星を巡らせてくださった。

すごい不思議ですよ。地球の位置だってそうです。太陽に近すぎれば暑すぎるし、遠すぎれば寒すぎる。普通に生命が生きようと思ったら、地球の位置は本当にいいところにある。

それから、地球から見た太陽と月の見かけの大きさがほぼ同じでしょう。ほかの惑星には、ああいうのはない。木星や土星にはたくさん衛星がありますけれど、地球は自分に比べて非常に大きな月を持っている。なんで地球だけ、あんなにでっかい月があるのか?しかも月は、いつも同じ面を地球に向けている。「どうやって作ったの?」と。

天文学では、大きな天体が地球に衝突して、その破片から月ができたという説があります。でも、それにしても「誰が、どうやって、そんな絶妙なところにぶつけたんですか?」って(笑)。

西田 そうですよね。

光田 「驚くべき偶然」で済ませるけれど、偶然が起こりすぎてるだろう、と(笑)。地球の地軸が約23.4度傾いているのも不思議です。まっすぐなら四季も今とは違う。月があるおかげで、地球の自転も今のような状態に保たれている。

いろんなことが、驚くべき配慮のもとに出来上がっている。そして、その太陽系が、私たちの人体とも呼応するような仕組みになっている。これも驚くべきことですよね。 

惑星は魂の学校――同窓生に出会うことも?

西田 先ほどの火星でしたら、怒りとかイライラが出やすい特徴もあるということで、たとえば怒りを抑えられない人生を送った人は、次に火星へ行くようなこともあるのでしょうか。

光田 それはある。でもね、その前に土星に送られるかもしれない。

西田 あ、動けないところに(笑)。

光田 そう。「あなた、まずもうちょっと忍耐を練習してこい」って(笑)。その上でもう一回、火星に行くかもしれないけどね。うまくいかなかった魂は、土星で「まず忍耐から練習してこい」と言われることがあるらしい。

西田 ということは、今この瞬間にも、わたしたちの仲間の魂で、土星にいる魂、金星にいる魂、水星にいる魂がいるということですか。家族とか、知り合いとかも行っている可能性が……。

光田 もちろん、そのはずですよ。結構な数が行ってるんじゃないですか? 霊界で交流のあった人と、また金星で会ってるかもしれない。水星かもしれない、木星かもしれない。そこまでケイシーは言ってないけどね。

でも面白いのはね、特定の惑星に滞在することは、ある学校の「校風」を身につけることによく似ている、と言うんです。ハーバードに行けばハーバードの校風を身につける。プリンストンへ行けばプリンストンの雰囲気を身につける。惑星も同じで、どこの惑星にいたかによって、身にまとう雰囲気が違ってくる。だから、同じ惑星を経験してきた人同士には、同窓生に会った時のような親近感があるらしい。

「木星ですか?」「私も木星です」とかね(笑)。

西田 へえー。「なんか、どこかで会ったことがある気がする」という人は、同じ星にいた可能性もあるのでしょうか。

光田 あるかもわからないね。同じ過去生で会っていたかもしれないし、同じ惑星だったかもしれない。その人が持っている雰囲気というのは、ある種、校風みたいなものなんです。

それからね、もっと面白いのは――ある特定の過去生を経験した人は、特定の惑星を経由して地球へ入りやすい、ということもある。

一番わかりやすいのが、アトランティスの前世を持つ人。ケイシーによれば、アトランティスの前世を持っている人は、天王星から入りやすい。

前世と惑星がリンクするんですよ。エドガー・ケイシー自身も天王星から来ています。ケイシーの場合にはアトランティスの前世もありますけど、それ以上に霊能力を発揮する必要があったということで天王星から来た。ケイシーの霊能力には天王星、そして海王星の影響がある、とされています。

そういう意味でも、ケイシーの占星術は面白いですよね。 

光田先生は土星、水星、金星?

西田 光田先生ご自身は以前、三つぐらい影響が強いのではないか、とお話しされていましたよね。

光田 そうそう。ケイシーによれば、一番影響の強い星は、ホロスコープを描いた時に東側、あるいは南側に見えることが多いんです。私自身、生まれた時刻まで入れてホロスコープを調べると、東側に土星と金星と水星があった。それで、「この三つのどれかだろうな」と。

でも自分の性格を考えると、土星はあったんじゃないかなと思ってね。土星の影響が強い人は、体が細くなりやすいんですよ。太れない。私は今まで太ったことがないですね。ずっと細いです。それから、土星の人は、科学者や医者などにも向くと言われています。私は28歳くらいまで政府の研究所で科学者をやってましたから、土星はあるかな、と。

水星もありそうなんです。私は何か喋ろうとすると、できるだけ合理的に、論理的に、因果関係をつけて話したがる。これは水星なのかなと思ってね。

それで、金星は……自分にあったらいいなと思っているので、「金星も入れといてくれ」っていう感じで言ってますけどね(笑)。

西田 金星は、音楽とか、芸術的なものとかに優れている。

光田 そうそう。音楽とかね。美しいものを愛でるというのが金星の特徴だから。愛情の星でもありますしね。「そういうのがあったらいいなあ」と(笑)。でも明らかにあるのは、たぶん土星だと思いますね。

西田 土星は、研究者の方とか、お医者様とか、コツコツと計画を立てて、細かいところまで作り上げていく才能もあるんでしょうか。

光田 そうね。粘り強い。一番わかりやすいのは、土星は辛抱強い、忍耐強いということですね。勉強だって忍耐力がなければできないでしょう。土星が強いと、学業という点では有利に働きやすい。少々頭が悪くても(笑)、努力してカバーして、それなりの成績を維持する。それが土星の力です。

西田 田宮さんは、この間ホロスコープを見てみると、金星の影響が明らかにありそうでしたよね。

田宮 金星もありましたが、一番、影響が強そうだったのが冥王星だったと思います。

光田 冥王星が個人の人生に強く効くことは珍しいんですけどね。もし強く効いているなら、ある種、サイキックなんですよ。直感力がある。私の知っている冥王星が強い人も、そういう人が多いです。

西田 確かに田宮さん、直感力すごいです。

光田 その時には、ある意味、理屈がないの。笑

田宮 そうなんです。「なぜかわからないけど、そう思う」っていう。

光田 そうそう。それがうまく働くんですよ。金星もあると思いますよ。田宮さんは。雰囲気から。

田宮 きれいなものが好きだったり、芸術面でしょうか。

光田 うん。芸術にも出ます。

西田 おしゃれが好き、みたいなのも出るんですね。

光田 出る、出る(笑)。 

惑星の力は、建設的にもネガティブにも働く

西田 そうすると、それぞれの星には「気をつけた方がいいところ」もあるんですよね。

光田 ありますね。せっかくですから、見ていきましょう。

土星――忍耐と衝動

光田 土星の建設的な面は、忍耐強さです。ところが、ネガティブに出ると、面白いことに衝動的になる。

西田 逆ですね。

光田 真逆なんだけれども、両方出るんですよ。人によっては、グーッと我慢して我慢して、ある時ポキンと折れるように、急に衝動的になる。両方とも土星なんです。

だから、なるべくそのエネルギーを忍耐力の方へ使う。もちろん、「もうここで変える」と決意して、一気に切り替えることが必要な場合もありますけどね。

海王星――豊かな感情、誠実さ、そして水辺

光田 海王星の場合は、豊かな感情とか、誠実さ。これがネガティブに出ると、感情の不安定さになる。感情の波が大きくなるんですよ。

西田 躁鬱みたいな感じでしょうか。

光田 そういうこともあるかもしれない。極端に悲しくなったり、それが長引いたり。それから海王星には、もう一つ面白い特徴がある。水がたくさんある場所に住むと、能力が出やすいんですよ。

西田 海辺とかですね。

光田 海辺とかね。湖のそば、川のそば。とにかく水の気が近くにあると、海王星は働きやすい。

だからエドガー・ケイシーがケンタッキーからバージニアビーチへ移ったのも、海王星的な能力を発揮することと関係があるんです。

火星――アドレナリン、情熱、怒り、義憤

光田 次は副腎です。副腎は火星の影響を強く受ける。その結果として、アドレナリンが出やすい。他の人よりもね。

これがいい方向へ出れば、情熱なんですよ。ネガティブに出ると、怒り。激しい怒りです。

だから火星の人は、この力をグーッと、いい方へ使う。「怒っちゃダメ」と言ってるんじゃないよ。どうせ怒るんだったら、義憤にするんですよ。

西田 義憤ですね。公の心で。

光田 そう。「こんな社会の不正を許しておくものか」「改革するぞ」という方向に使う。その時には、怒りだった力が情熱になる。

西田 行動していく力になる。

光田 そうです、そうです。だから火星、副腎のエネルギーというのは、ものすごく重要なんですよ。

西田 間違えると、大きなカルマを積んでしまいかねない……。

光田 だから聖典『バガヴァッド・ギーター』でも、主人公のアルジュナは、一番重要な登場人物なんです。アルジュナは、副腎の象徴です。

西田 あ、そうですね。パラマハンサ・ヨガナンダ先生など、ヨーガの世界からのギーターの読解法ですね。

金星――愛情、美、おしゃれ、そして「今日は温泉でも」

光田 金星は、建設的に出れば愛情深さ。美しいものを愛でる力。先ほどのおしゃれなんかも、こちらですね。一方、ネガティブに出ると、一つは嫉妬。もう一つ、ケイシーのリーディングによく出てくるのが、怠惰。

西田 怠惰といいますと……。

光田 ダラダラする(笑)。

西田 ずっとこたつに入っておこう、みたいな……。

光田 そうそう(笑)。「別にそんな、今日急いでやらんでもいいでしょ」「今日はちょっと温泉行ってきます」みたいなやつです(笑)。

ついつい自分に甘く、ゆったりしてしまう。もちろん時には休んでいいんですよ。でも、それが怠惰にならないようにする。

嫉妬ではなく、愛情深さ、思いやり、美しいものを愛でる方向へ、金星のこの力を使っていく。

天王星――強い意志力と「頑固じじい」

光田 天王星の建設的な側面は、意志力の強さ。何事もやり抜こうとする。グーッと極端まで行くくらいにやり抜こうとする力です。

これがネガティブに出れば、わがまま。「俺が、俺が」というやつね。

西田 ああ。僕、実は東側に天王星がけっこうあるんですよ。気をつけないと。わがままとか、頑固じじいにならないように(笑)。

光田 頑固じじいよ(笑)。そう、頑固なの。頑固じじい、本当に(笑)。

水星――高い知性と「あら探し」

光田 水星は、建設的に出れば知性。合理的な知性ですね。場合によっては数学的な知性。計算が速いとか、論理的に考える力。

でもこれがネガティブに出ると、人のあら探し。それから、人を追い詰めて批判する。

もうね、理詰めで来ますからね。水星の人に理詰めで来られたら辛いよ(笑)。

西田 逃げ場がない(笑)。

光田 追い詰めてくるから(笑)。

西田 でも、本当は同じ高い知性なんですよね。どっちに使うか。

光田 そうです。本当は高い知性として使えばいいのに、ついつい誰かをやり込めるために使ってしまう。もったいないね。

木星――大局を見る力と、妄想

光田 木星は、高い洞察力。未来を見る、展望する力です。これがネガティブに出ると、妄想になってしまう。

西田 妄想になったら悲しいですね(笑)。

光田 悲しいね(笑)。気をつけないとね。

でも政治家は、この木星の力が必要なんです。木星が強い人は、比較的、恰幅がよくなりやすいと言われています。昔の政治家、恰幅のいい人が多かったでしょう。

西田 政治家とか、恰幅のいい経営者とか。

光田 そうそう。経営者、社長もね。将来を見越して、大局に立って大きな決断をする。そういう力は木星の人が得意です。

逆に、細かい計画をギチギチ立てて進めるのは、土星的な力ですね。いろいろな惑星が、それぞれ違った形で私たちの中に働いているんです。 

適職も、星から読み解くことができる

西田 今回のテーマには「才能・適職」もありますが、その人に向いている仕事も惑星からわかるのでしょうか。

光田 わかります。たとえば土星が強い人は、医者、研究者などにはとても向く。ところが面白いことに、あまり向かない職業もあるんですよ。

西田 土星が向かない職業というのは?

光田 芸術家とか俳優とかね。もちろん個人によりますけれども、土星的な性質とは違う力を必要とする仕事もある。

火星が強い人には火星の適職、木星には木星の適職がある。今度の講座では、一覧表で示そうと思っています。

ケイシー自身、自分の適職がどこにあるかわからない人に、「占星術を使った方がいい」と助言する場合がありました。

職業適性を調べることは、ケイシーにとって占星術の重要な応用分野だったんです。

なぜケイシーは、占星術をこれほど語ったのか

西田 先生、今回あらためて伺いたかったのですが、なぜケイシー先生は、こんなに役立つ占星術の情報を、これほどたくさん伝えてくださったのでしょうか。私たちに、何を知ってほしかったのでしょう。

光田 それは重要よね。ケイシーには「ライフリーディング」という分野があります。ライフリーディングでは、その人がどんな特徴を持っているのか、どんな可能性を持っているのかを分析して、人生について助言するわけです。

その時、ケイシーは大きく二つの視点を使ったんです。

一つは、その人がどういう過去生を経験してきたか。たとえば、過去生で何度も芸術家をしてきた人なら、「今回も芸術の方へ行ったらどうですか?」と。何度も政治家を経験してきた人なら、「今回も政治に関わると才能が出やすいですよ」と。もちろん、それをやらなければいけないわけではないけれど、過去生の延長上で才能が出やすい。

もう一つが、どの惑星を経験してきたかです。「あなたは木星にいたから、この分野で才能が出やすい」「この時期は木星の力が強まるから、能力を発揮しやすい」あるいは、「この時期は火星的な影響が強いから、火や事故に注意してください」といったアドバイスをすることもある。

面白いのは、ライフリーディングでは、過去生より先に星の情報を出すことが多いんです。まず、「あなたは今回、こういう星の影響のもとに生まれています」と説明して、それから、「では過去生について述べましょう」と進む。

この二つの情報を合わせて、「今回の人生では、こういうところに才能が出そうです」「こういうふうに生きたらどうですか」「こういう仕事に就いてみたらどうですか」と提案する。

だから、その人の人生について本当に役立つリーディングを提供しようと思ったら、占星術的な情報は必要だったんですね。

研究者としても、本当にありがたい資料ですよ。私も、もっと時間があったら、ケイシーの占星術に関するリーディングを集めて、本格的な「ケイシー流占星術」を組み立ててみたいと思っているんですけどね。

西田 先生、ぜひ本にしてください。手元に置いて、「自分はどうなんだろう」と見てみたいです。

光田 お役に立つような本を書いておきたいな、と思ってはいるんです。 

星の違いを知ると、人の見方が変わる

西田 田宮さんはこのあたり、いかがでしょうか。

田宮 今お話を聞いている方は、やっぱり「自分はどこの星にいたんだろう」と知りたいと思うんですよ。

光田 自分でホロスコープを出してみるといいですね。いろんなサイトがありますよ。それこそ日本語で探しただけでも、すぐに十個ぐらい出ます。その中で、自分が気に入ったタイプの形で書いてくれるサイトを見つけて、印刷しておいてくださるといいですよね。そうすると、今度のオンライン講座も、もうちょっと楽しくなると思う。

田宮 それともう一つ。今のお話を聞いていて、「私はこの星の要素が足りないな」と思うものがあったんです。私だったら、土星の忍耐力はあまり持っていない気がする。そういう場合、たとえば土星が強い人と組んで仕事をすると、バランスが取れるということはありますか?

光田 それは面白いね。ケイシーの中にはっきりそういう例があったかは、私は記憶にないけれども、新しい応用分野として考えてみてもいいですよね。ビジネスでは、違う性質の人と組んだ方がバランスがいい場合もある。

西田 太陽系チームみたいな感じですね(笑)。

光田 そうそう(笑)。インド占星術には、星と星との相性という考え方があります。同じ星同士だから夫婦になればいい、とは限らない。いろいろな組み合わせがある。

ケイシーのリーディングに、「あなたは金星が強いから、木星の人とビジネスをしなさい」みたいなアドバイスがあったかは、今のところ私は思い出せないけど、面白い視点ですよね。

そして、相手の星を理解することは、人間関係にも役立つんです。「なんであの人、あんなに怒りっぽいんだろう」と今まで思っていたところを、「ああ、火星の力が強いんだな」と考える。だったら、もっといい方へ使えるようにしてあげよう、と。

「なんであの人、いつもダラダラしてるんだろう」「ああ、金星か(笑)。じゃあ、愛情深い方へ使ってもらおう」

「なんであの人、いつも人のあら探しをするんだろう」「ああ、水星なんだな。せっかくの知性を、もっといい方へ使ってもらおう」となる。

西田 「そうか、お父さん、水星だったのか」みたいな(笑)。

光田 そうそう(笑)。私だって時々使いますよ。わけのわからない人を見ると、「ああ、この人きっと遠くの星から来たに違いない」と思う(笑)。そうすると、少々変わった人が出てきても、「しょうがない、星が違うから」と思ってあげられる。楽になるよ(笑)。

西田 じゃあ、変な人になりやすい星っていうのもあるんでしょうか(笑)。

光田 変な人っていうより、理解されにくい人というのはあります。地球に生まれてくる人の多くは、比較的近い惑星を経験してくる。天王星、海王星、冥王星のように遠いところから入ってくる人は少ない。

だから、そういう遠い惑星の影響が強い人は、「なんでそんなこと考えるの?」「なんでそういう行動するの?」と周囲から理解されにくいことがある。本人は変人だと思ってないもんね。

西田 そうですよね。本人は、その人を普通に生きてるだけですものね。

光田 そう。周りの多数派が「あの人おかしい」って言うから、「変人」というレッテルを貼られちゃう。でも本人は、自分としては普通に生きている。だから、遠い惑星の影響が強い人は、少し孤独を感じる場合があるんです。

私の知っている人で、アセンダントに冥王星が非常に強く出ている人がいるんですが、会って開口一番、「あなた、周りから理解されなかったでしょう?」と聞いたら、「その通りです」と言いました。

田宮 私も昔の会社で「浮世離れした人」って呼ばれてたので(笑)、私もきっとそうだと思います。

光田 そうかもしれないね(笑)。自分では普通なんだけれども、周りからはなかなか理解してもらえない。しょうがないね。 

弱点の奥にある力を、どう生かすか

西田 先生、もし自分では「これは弱点だ」と思っている性質があるとして、その奥にある力を、もっといい形で発揮していきたい場合、どうしたらいいんでしょうか。

光田 たとえば冥王星だったら、直感力ですね。インスピレーションを活用して、人の役に立つ。他の人があまり持っていない能力なんですから。

海王星だったら、神秘を味わう力。そうやって、惑星の力を高い方向へ使っていく。そして、もっと面白いことがあるんです。

人間として、すべての惑星の力を最高のレベルで発揮することに成功した人は、イエスであるとケイシーは言っている。

イエスは、惑星の力をどう使うかという意味でも、最高の手本なんです。

知性において完全だった。愛情において完全だった。

面白いでしょう。

火星は怒りの力でもある。イエスは、怒りにおいても完全だった。たとえば神殿で商売をしている人々に対して、「ここを強盗の巣にするな」と強く怒った場面がありますよね。

あれは私的な怒りではない。義憤なんです。怒りという力を、神聖な目的のために使っている。

忍耐においても完全だった。

西田 なるほど。そうしますと、先生――エドガー・ケイシー先生はいろんな情報を伝えてくださっています。例えば、霊的な鍛錬をして霊性を高めていくには、書籍『神の探求』(上下巻)に書いてあることを練習するといいよ、と教えてくださっていますね。

『神の探求』は、霊性を高めるために、イエス様をお手本にして、どういうふうに、日常で具体的にステップを踏んでいけばいいのかを私たちに教えてくれる実践書です。自分がどの星から生まれてきたとしても、その特徴を良い方に発揮するためには、例えば『神の探求』に取り組んでみる、といい……。

光田 それでも良いし、わからないときには、主イエスを手本にする。イエスはすべての惑星の力を、最高の仕方で発揮した。だから、「自分のこの力を、どう使えばいいかわからない」と思ったら、主イエスを手本にする。

新約聖書を読んで、「イエスは知性をどう使ったのだろう」「愛をどう使ったのだろう」「怒りをどう使ったのだろう」「忍耐をどう使ったのだろう」と見ていく。そこに、我々は素晴らしい手本を見いだすことができます。

西田 つまり、自分の星の特徴を、誰かのお役に立つように使っていく。

私たちは「宇宙大」の存在

光田 そうです。そしてね、占星術は、自分の特質を理解することに加えて、もっと大きなことを教えてくれるんです。

私たちは、霊的な次元では、空間的にものすごく広がっている。

肉体で見れば、地球上の小さな存在ですよ。でも霊的な次元では、土星の影響を受けている。天王星の影響を受けている。場合によっては、アークトゥルスの影響まで受けている。

ものすごく広がっているんです。そうすると、自分に対する見方が変わる。

「私は、空間的にこんなに広がっている存在なんだ」と。

そう思ったら、小さなことでくよくよしている場合じゃないよ。近所の人がゴミ出しのことで私のことを何か言っている?そんなこと気にしてる場合じゃない(笑)。友達が私をちょっと無視した?そんなことで右往左往してる場合じゃない。

我々はもう、太陽系大に広がってるんですから。もっと大きな範囲で、自分の人生を考えることができる。私は、これもケイシーのリーディングを通して占星術を知る、大きな恩恵だと思います。

いずれ、私たちは太陽系を超えるんですもん。太陽系を超えて、よく行くのはアークトゥルスだそうです。数は少ないけれど、プレアデスを経験した人もいる。

西田 すばるですね。

光田 そう。シリウスから来た人も一人いる。それから、二人くらいはオリオン座から来ていましたね。ケイシーも、「おお、この人、オリオン座から来ている」と驚いたような反応をしているんですよ。

だから、我々は――宇宙大なんです。地球上の小さなことで心がへこんでいる場合じゃない。私たちは時間的にも永遠だし、空間的にも広がっている。

そうすると、自分という存在に対する――なんて言ったらいいのかな――誇りを回復することができる。

「なんという驚くべき世界に私は存在しているんだろう」

「私の可能性はいったいどこまで広がっているんだろう」

そう思うと、いよいよワクワクするよね。

ケイシーは、主イエスにならって、我々も惑星を克服していくように語っている。

だったら、「自分も目指していいんだ」と思えるよね。

西田 そうですね。先生、今日も本当に素晴らしいお話をありがとうございました。

……満天の星空の中に自分がいて、そして、地球のことももっと好きになる。そんな感じがします。

光田 そうそう。地球、もっと好きになりますよ。

西田 好きになりますね。本当にありがとうございます。

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